2012年12月9日日曜日

ウェス・アンダーソンのNYに関するインタビュー



ウェス・アンダーソンのNYに関するインタビューをご紹介。
ちょっと古いんですが、
『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(The Royal Tenenbaums)公開時のインタビューが、
ニューヨークに関する、ウェス・アンダーソンの思いを拾っていたのでご紹介。









映画.comのインタビューで、
インタビュアーは、町山智浩氏。

全文はコチラ。

2002年9月6日更新となっているので、10年以上前のモノです。
当時、ウェス・アンダーソンは、34歳。
若さがなんとなくですが、伺えます。

ニューヨークに関する部分だけ、引用してみます。



”WA「僕はずっとこの街に憧れてた」

窓からニューヨークの街並みを眺めてウェス・アンダーソンは言った。
WA 「僕はテキサスで生まれ育ったけど、
学校の図書館に『ニューヨーカー』誌のバックナンバーがあったんだ。
そこでサリンジャーたちが書いたニューヨークを舞台にした小説を読んで、
ニューヨークを心に描いてた。
『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』はニューヨークでロケしたけど、
現実のニューヨークじゃなくて、僕の心の中のニューヨークなんだ」”



僕の心の中のニューヨーク。
この言葉だけで、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』を見返したくなります。

ちなみに、ウェス・アンダーソンが製作に名を連ねる
『イカとクジラ』(The Squid and the Whale)2005も、
ニューヨークのブルックリンが舞台になっています。
監督は、ノア・バームバック。
現代ニューヨーク版の『大人は判ってくれない』と言ったら、言いすぎでしょうか。

ジェシー・アイゼンバーグも出演しています。
僕はコレを見てからジェシー・アイゼンバーグのファンになりました。

























話を戻します。
先の映画.comのインタビューでもう一つ、引用したい箇所があります。
これもニューヨークに関する内容です。



”「テネンバウムズ」には70年代の名曲が散りばめられているが、

その使い方は最高に上手い。
特にラモーンズの「ジュディはパンク」が流れるシーンは爆笑だ。WA 「ラモーンズは僕にとってのニューヨークのイメージだ。
ポール・サイモンの『僕とフリオと校庭で』もね。
大好きなジョン・レノンも一曲だけ使った。
あれは、彼が住んでいたダコタ・アパートで録音された歌なんだ」”



音楽に関しても、ニューヨークを意識して選曲したんだろうというのが、
容易に想像できます。

ちなみに本作のサントラの曲目は以下になります。


1. 111 Archer Avenue - Mark Mothersbaugh
2. These Days - Nico
3. String Quartet In F Major - Ysaye Quartet
4. Me And Julio Down By The Schoolyard - Paul Simon
5. Sonata For Cello And Piano In F Minor - The Mutato Muzika Orchestra
6. Wigwam - Bob Dylan
7. Look At That Old Grizzly Bear - Mark Mothersbaugh
8. Look At Me - John Lennon
9. Lullaby - Emitt Rhodes
10. Mothersbaugh Canon - Mark Mothersbaugh
11. Police & Thieves - The Clash
12. Scrapping And Yelling - Mark Mothersbaugh
13. Judy Is A Punk - Ramones
14. Pagoda's Theme - Mark Mothersbaugh
15. Needle In The Hay - Elliott Smith
16. Fly - Nick Drake
17. I Always Wanted To Be A Tenenbaum - Mark Mothersbaugh
18. Christmas Time Is Here - Vince Guaraldi Trio
19. Stephanie Says - The Velvet Underground
20. Rachel Evans Tenenbaum (1965-2000) - Mark Mothersbaugh
21. Sparkplug Minuet - Mark Mothersbaugh
22. The Fairest Of The Seasons - Nico
23. Hey Jude - The Mutato Muzika Orchestra




そして、ダコタ・アパート(=ダコタ・ハウス)。

『ローズマリーの赤ちゃん』の中で、ダコタ・ハウスについて言及していまいした。


1969年生まれのウェス・アンダーソンにとって、
ジョン・レノンが住んでいたダコタ・ハウスは彼の「ニューヨーク」における、
象徴の1つなんでしょう。きっとね。



ダコタ・ハウス

























引用以外の部分にも、
興味深い内容があるので、読んでみるといいかも。

10年前とか関係ないっす。



後輩




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